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小津安二郎


先日、横浜元町にある神奈川近代文学館で開催中の「生誕120年没後60年小津安二郎展」に行ってきました。

小津安二郎は1963年に60歳で亡くなった昭和の映画監督。大好きでDVD-BOXも持っています。小津監督の手帳や手紙、撮影小道具やプライベート写真、トレードマークのピケ帽などが展示されてました。


小津監督は私の地元三重県に住んでいたことがあり出身校が一緒なんです。時代が違うので学校の名前も校舎も違ってますが同じ景色を見ていたと思うとちょっと嬉しいです。北鎌倉の円覚寺にはお墓があり、浄智寺からのハイキングコース脇のトンネルの奥には小津監督が住んでいた家があったようです。このあたり雰囲気があって小津監督の映画の世界にタイムスリップしちゃいそうですね。


作品で一番好きなのは「お茶漬けの味」。

裕福な家庭で育った奥さんと田舎育ちの素朴なエリートサラリーマンの夫のお話し。派手付きの奥さんと穏やかな生活を好む夫は心もすれ違っているよう。最後にお茶漬けを食べながら本心を言って分かりあう、あのシーンは涙が出ますね。


コメディタッチの「お早う」も面白い。

ご近所づきあいで出てくる根拠のない噂話は現代の真実置いてきぼりのSNSの拡散と変わりないですね。

どの映画も日常の家族を描いていて、大きな事件が起こるわけでもない。小さな出来事にワクワクし喜びや幸せ、寂しさを感じる。そんな世界に共感し懐かしさも感じるんでしょうね。


そして外せないのが原節子さんと笠智衆さんの紀子3部作、「東京物語」「晩春」「麦秋」全部大好きです。特に好きなのは「麦秋」。三宅邦子さん演じる義理のお姉さんとの掛け合いが最高です。私の知る限り、姑や小姑との関係は大変そう。でも、この二人は仲良しで助け合ってる、血が繋がってないから友達のように付き合えるのかもですね。

生まれ変わったら、鎌倉でこんな大家族と一緒に仲良く暮らしたいです!


文学館は港の見える丘公園の中にあります。

公園内のガーデンにはバラが綺麗に咲いてました。「香りの庭」エリアでは名前の通りとってもいい香りがしました。




(最後の写真はアメリカ公園)

横浜も鎌倉もいいですね!

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